炎天下のグラウンドや体育館で、勝利に向けて必死で練習に打ち込む生徒たち。少しでも強くなりたい、上手くなりたいと思う気持ちから、つい練習に打ち込み過ぎてしまい、気がついたら熱中症になってしまうこともあります。もし、熱中症になってしまった場合、周囲の人が適切な処置を施すことが大切になります。今回は、部活動中に熱中症になってしまった場合の対処法をご紹介します。
もしも熱中症になってしまったら?
熱中症になってしまった場合、適切に対処をしないと死に至るケースも少なくありません。状況をきちんと把握し、以下の4つの処置を取ることが非常に大切になります。
1)涼しい場所へ移動する
熱中症の疑いがある場合は、風通しの良い日陰やクーラーの効いている部屋などに移動しましょう。
2)服を脱がせて体を冷やす
体にこもった熱を逃がすために、服を脱がせます。特にきついベルトやネクタイ、下着などはゆるめて熱を逃がしましょう。皮膚に水をかけたり、うちわや扇風機などで風を送って冷やすのが効果的です。氷のうなどがある場合は、首や脇の下、股関節の付け根などを冷やすことも有効です。
3)水分と塩分を補給する
意識がある場合は、冷たい経口補水液やスポーツドリンクなどを渡して、自分で飲ませるようにします。呼びかけによる反応がない場合に、水分を与えてしまうと、誤って気道に流れ込んでしまう可能性があります。同様に、水を飲んでも吐いてしまったり、吐き気を訴える場合は、胃腸の動きが鈍っている状態なので、病院での点滴が必要になります。
4)医療機関へ運ぶ
意識がもうろうとしている場合や、水分を補給できない場合には、専門の医療機関に搬送するようにしましょう。
参照:「熱中症になったときには」 環境省熱中症予防情報サイト
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